ごきげんよう。
期限ギリギリで低品質な物を作り上げる人のスケジュールと期限内に高品質な物を余裕を持って仕上げる人のスケジュール
期限ギリギリで低品質な物を作り上げる人のスケジュールと期限内に高品質な物を余裕を持って仕上げる人のスケジュール
所謂ウォータフォールとアジャフォールの違い。
例えば、ウォータフォールは調査分析の時間が押すと実作業の時間が短くなるという構造的な欠陥がある。アジャフォールの場合は時間が押しても時間を分散しているので、実作業の時間を確保しやすい。
最もアジャフォールにも欠点はある。スケジュールや進捗が把握しづらく、一歩間違えば期限に間に合わないということに繋がりかねない。
最初の想定を超えるか、超えないか
ウォータフォールは上手く行っても最初の想定を超えないことが多い。なぜなら最初に精度の高い完成図を作成をしてから制作をスタートしているためだ。一方で、一度完成図が見えた状態で作成しているので、2度作っているような状態となり、稀に最初の想定を超えた完成度になることもある。良し悪しだが、前者が多いのは確かだ。
アジャフォールの場合は最初の想定がそもそも精度の低い完成図なので、最初の想定を超えるのが普通だ。完成図を含めて一度に作ると言えるので、ウォータフォールの最初の想定を超えた完成度まで届くかは微妙かもしれない。
設計が無ければ制作は出来ない
アジャフォールでは、設計が無くとも制作できると誤解される可能性がある。設計が無い制作は、その場で思い付いた簡単なプロトタイプ止まりだ。それが有用であることは少ない。だが最低限の設計で直ぐに制作してみるのは、それなりに得るものがある場合が多い。最低限の設計で直ぐに制作してみるのはアジャフォールのやり方だ。誤解されなければアジャフォールは有用だが、最低限の設計で直ぐに制作というのは言うほど簡単ではないので、経験と技量が問われる方法ともいえるかもしれない。
自分の希望する形
ウォータフォールとアジャフォールのグラフの中間くらいのものが希望する形だ。最初は調査分析の時間をもっと取ってほしい。ただし、触れたことのない技術が採用されている場合は結局ウォータフォールよりの形になってしまうだろう。
手戻り時のダメージ
ウォータフォールの欠点の最も大きな点は手戻り時のダメージかもしれない。最初のミスが最後に響いて手戻り時という形で時間を奪っていく。一方でアジャフォールは手戻り時のダメージは少ない。最もアジャフォールでも最初期で大きなミスが放置されていれば、ウォータフォールと同様の手戻り時のダメージを負うことは変わらない。アジャフォールはミスに気付く機会の速さと回数の違いで、ウォータフォールより優れていると言えるだろう。
結局は相手次第
ウォータフォールでもアジャフォールでも、顧客の要望がコロコロ変わってしまう場合は結局はどうにもならない。開発手法よりも相手の要望次第な点は辛い所だ。
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