アマプラ解約運動は3つの是非の複合問題

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ごきげんよう。

Amazonプライムが300円の『お詫びクーポン券』発送 CMが不快だ、の声を受け 「アマプラ解約運動」がトレンド入り

Amazonプライムが300円の『お詫びクーポン券』発送 CMが不快だ、の声を受け 「アマプラ解約運動」がトレンド入り
現在「#Amazonプライム解約運動」というハッシュタグがトレンドに上がっています。AmazonのCMに三浦瑠麗さんを起用したことに反対し「解約しよう!」と“一部の人々”が騒いでいるようです。

AmazonプライムのCMに起用された三浦瑠麗さんが徴兵制導入を主張していたことが気にくわない一部の人々が「#Amazonプライム解約運動」のハッシュタグをつけて騒いでいると言う事のようだ。

「Amazonプライム解約運動」で徴兵制を考える―三浦瑠麗氏の主張は適切か?

「Amazonプライム解約運動」で徴兵制を考える―三浦瑠麗氏の主張は適切か?
CMに起用することの是非と、徴兵制の是非と、三浦瑠麗氏の主張の是非は全て別問題だ。全てまとめて同じ問題であるかのように語るのはおかしな話だ。

CMに起用する人

CMに起用する人には政治的な主張はもちろん、様々な事柄について無色であることを求められるように思う。ターゲットとなる人に刺さる人選で色の付いている人を起用する場合もあるだろうが、基本的には無色の人を起用するべきだ。例えば元首相の鳩山由紀夫氏をCMで起用などということになったら反感を抱く人は少なくないだろう。

徴兵制の是非

現在徴兵制の国が幾つかあるが、その是非は簡単に判断出来ることではない。例えばイスラエルと韓国で単純な比較はできず、その是非も個別の判断が必要となる。そもそも徴兵制は兵力不足の是正や啓蒙が主目的だ。それが達成されているかどうかについても確認は難しい。兵力は絶対的な判断基準だけではなく、仮想敵国との相対的な判断も必要となる上、実戦力として数えられるかという問題もある。短期間での徴兵では最低限の訓練と啓蒙が限界だろう。一方で最新兵器を取り扱うとなると専門の訓練が長期間必要となるのは自明で徴兵制で贖う事は想定されていない。それらを踏まえて徴兵制の是非を問うとなると、当事国と周辺国の詳細かつ膨大なデータと専門家チームによる長期の分析が必要となるだろう。

三浦瑠麗氏の主張の是非

三浦瑠麗「日本に平和のための徴兵制を」豊かな民主国家を好戦的にしないために、徴兵制を提案する
現代の戦争が国民の賛同する戦争である以上、それを防ぐ砦は、国民各々がその都度戦争を思い止まるということでしかありえないはずだ。日本を戦争ができる国にしたくないのであれば、本質的には戦争の血のコストを平等に負担する徴兵制を導入して、国民の平和主義を強化する他ない。これが、平和と民主主義を両立させる、過激で、苛立たしい、それでいて避けがたい唯一の解決策なのである

平和と民主主義を両立させるのに徴兵制が唯一の解決策というのは明確な間違いだ。なぜなら少なくとも日本では75年間は徴兵制無しで平和と民主主義を両立させていたからだ。日本が平和と民主主義を両立出来ていた理由は経済発展と自衛隊と日米同盟、在日米軍だ。自衛を法的に曖昧な自前の軍事力と在日米軍、核保有国との同盟で平和と民主主義を両立させていた。日本が在日米軍、核保有国との同盟無しで平和と民主主義を両立させたいのであれば、憲法を改正し、核保有国となり、軍事力を増強する必要がある。軍事力の増強は予算と軍備の増強であって、徴兵制での兵員の水増しではない。なお、民主国家を好戦的にしないために必要なのは、義務教育と高等教育の改善と一般への啓蒙、そして法による政治家の質の向上だ。徴兵制は結局は兵員増強の一手段であって、それ以上ではない。根本的に平和主義と徴兵制は全く別物だ。

アマプラ解約運動の是非

法と倫理に則る範囲で自由に「アマプラ解約運動」をやればいいと思う。法と倫理から外れる行為まで正当化するのは間違いだ。人格否定や罵詈雑言、犯罪行為は通報しよう。

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