写真の無断リツイートは著作者の権利侵害

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ごきげんよう。

写真の無断リツイートは著作者の権利侵害 最高裁判決

写真の無断リツイートは著作者の権利侵害 最高裁判決
ツイッターに写真を無断でツイートされた北海道の写真家の男性が、そのリツイートも著作者の権利の侵害に当たるとして、リツイートしたユーザーを特定するため発信者情報を開示するよう求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(戸倉三郎裁判長)は21日、ツイッター社側の上告を棄却した。ユーザーのメールアドレスを開示するよう命じた2審・知財高裁判決(2018年4月)が確定した。

「無断でツイート」というパワーワードが飛び出しているが、なんと「無断でツイート」に対してユーザーを特定するため発信者情報を開示する訴訟で開示が最高裁判決で確定してしまった。これはTwitterの根本が揺るぐ可能性のある判決だ。

Twitterサービス利用規約

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このTwitterサービス利用規約から考えるに、リツイートが著作者の権利の侵害に当たるとなると、責任はTwitter社に求められるような気がするが、記事ではそこには触れられていない。

どうやってリツイートの可不可を判断すればいいのか

ツイートやリツイートで載った写真はトリミングされ、元の写真に付記されていた著作者名表記が見えない状態になっていた

無断転載しているユーザーにリツイートしてもいいか確認しても全く無意味だ。従って著作者名表記が見えない状態の写真は全てリツイート出来ないことになり、Twitterに写真を挙げるときに著作者名表記が必須となる。そうなると気軽にスマホで写真をツイートすることはできなくなる。著作者名表記を必須としないなら、写真が無断転載であることを著作者名表記無しに判断できるようにならなければならない。戸倉三郎裁判長はその辺りどの様に考えているのだろうか。写真が無断転載であると認識していない状態でのリツイートに対して、権利の侵害を当てはめるのはTwitterそのものの否定に繋がる可能性がある。

バズったツイートが無断転載だったらどうなるのか

気になるのは、バズったツイートが無断転載だったらどうなるのかだ。万単位のリツイートに対して権利の侵害が当てはまるのなら、個人ではなく、Twitter社の責任も問われるように思うが、実際に起こってみないと判らないところが怖い。

対策は?

権利の侵害に対しての対策としては、Twitter社によって無断転載するアカウントをBANしてもらうことが一番だろう。そのために無断転載するアカウントを見つけたら通報するのがいいだろう。著作者名表記が見えない状態の写真のツイートには注意しなければならなくなった。

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