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金先物価格が6,000円台に、新型コロナ終息でも安心できない世界経済
金先物価格が6,000円台に、新型コロナ終息でも安心できない世界経済
金価格の上昇が続いている。東京商品取引所(TOCOM)の金先物価格は、5月18日の取引で1グラム=6,000円台に乗せ、取引開始以来の高値を更新した。
遂に金の価格が1グラム=6,000円台に乗った。金相場としては取引開始以来の未曽有の価格だ。
危機感が反映する市場
年初の5,303円に対して、新型コロナウイルスの感染拡大で投資環境が極端に不安定化した3月には一時4,876円まで下落していたが、その後はほぼ一本調子で値位置を切り上げる展開になっている。
経済が不安視されると価格が向上する傾向のある金。有事の安全資産として危機感が反映する市場ともいわれているだけあって、今回の新型コロナウイルスの影響は大きかったようだ。
20年で6倍の金市場、価値逆転の白金と金
2000年には1000円だった金市場は2020年に6000円になっている。実に6倍だ。また白金は金より高い価値だった時期が長かったが、今や白金は金の半分以下の価値しかない状態だ。白金と金で価値の上昇下降がハッキリと別れてしまった形だ。先物市場は魅力的だが、同時に怖いところだ。
金価格の高騰は続くのか
金価格が改めて上昇傾向を強めていることは、新型コロナウイルスによって生じたショックの後処理には、課題が山積しているとの危機感を反映したものと言えよう。世界同時金融危機後の値動きをみても、金価格の高騰はこれから年単位で展開される可能性が高まっている。
今後も金が高騰するかはわからない。だが新型コロナウイルスが落ち着くまでは高騰が続きそうだと素人目からみても思う。さらに純金積立における購入方法はドルコスト平均法による月額積立購入が基本なので、単純に買う人が増えれば上がりそうに思えてしまう。実際に金価格がどうなるのかは人々の不安と他の先物相場などに左右されそうなので単純に上がると考えるのは怖い所だ。
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