MMORPGで流行した「死の伝染病」パンデミック

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世界一プレイヤーが多いMMORPGで流行した「死の伝染病」からパンデミックに対処するヒントを得られる可能性

世界一プレイヤーが多いMMORPGで流行した「死の伝染病」からパンデミックに対処するヒントを得られる可能性
新しいウイルスが広まる中で起きる人々の予測不可能な行動について、世界一プレイヤーが多いMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)で過去に発生した「死の伝染病のパンデミック」から、ヒントが得られるかもしれないと研究者が主張しています。

面白い主張だ。パンデミックは意図したものではなかったこともあり、パニック時における人々の行動は興味深いもので、それは現実でも起こりうるとするのは簡単には否定できない。

汚れた血のパンデミック

ダンジョン外に持ち出された「汚れた血」は、人口が密集している大都市を中心として、ハッカルと戦っていないプレイヤーにも感染が広がってしまいました。数秒が経過すれば効果は解除されるものの、毎秒200~250ポイントのダメージは低レベルプレイヤーにとっては致命的で、うっかり「汚れた血」に感染してそのまま死んでしまうケースが多かったそうです。また、「汚れた血」の感染拡大には町にいるNPCプレイヤーも大きく寄与していたとのこと。町にいるNPCキャラクターは戦闘状態でない限り体力が常に回復する仕様であり、「汚れた血」をくらっても死ぬことがありませんでした。そのため、NPCキャラクターは感染しても死ぬことがない「無症候性キャリア」として、周囲に「汚れた血」を感染させ続けた模様。

低レベルプレイヤー程、致死率が高い死の病。NPCキャラクターを通じての感染拡大はゲーム内では正に悪夢のような状況だっただろう。

パニック

やがて「汚れた血」は制御不可能なものとなっていき、プレイヤーたちの間にパニックが広がりました。主要な町や都市は見捨てられ、プレイヤーたちは人口が少なくて比較的安全な田園地帯へと退避し始めたそうです。ところが、中にはヒーラーとして「汚れた血」に感染した人々に治癒魔法をかけ続けるプレイヤー、好奇心からあえて危険地帯へ向かって感染を広めてしまうプレイヤー、混乱を楽しんで意図的に感染を広めまくるプレイヤー、感染が拡大した町の広場に立ってゲーム内で起きた惨事を語り続け「終末の預言者」を演じるプレイヤーなど、実にさまざまな反応がみられたとのこと。

意図的に感染を広めるプレイヤーなどは現実でもニュースとして取り上げられているので、ゲーム内の行動は現実に反映されうると言えるかもしれない。終末の預言者も現れたとしても驚かない。

「汚れた血」事件を扱った論文を発表

WoWの熱心なプレイヤーでもあったEric Lofgren氏は、MMORPG内で発生した「汚れた血事件」に現実との類似性を発見して魅了されたそうです。そして2007年、Lofgren氏と共著者のNina Fefferman氏は、「汚れた血」事件を扱った論文を発表しました。

現実との類似性の発見は確かに面白いだろう。論文にまとめるほどに魅了されるのもわからなくもない。ウィルス感染のゲームと言えばPlague Inc Evolvedだが、MMORPGでのウィルス感染は人々の行動という点でよりリアルな反応と言えなくもない。

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