山本一郎氏、川上量生さんの名誉毀損の訴訟に勝訴

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ごきげんよう。

川上量生さん、盛大に批評されてムカついても裁判起こしても1円の名誉毀損も勝ち取れず

川上量生さん、盛大に批評されてムカついても裁判起こしても1円の名誉毀損も勝ち取れず
カドカワ元代表取締役(現・KADOKAWA社取締役)の川上量生さんから東京地裁に提起された名誉毀損のSLAPP気味の訴訟で、無事に勝訴しました。

SLAPPって何?
『Strategic Lawsuit Against Public Participation』の略語
頭文字を取って『スラップ』と言います
公の場で発言したり、訴訟を起こしたり、あるいは政府・自治体の対応を求めて行動を起こした権力を持たない比較弱者に対して、企業や政府など比較優者が恫喝、発言封じ、場合によってはいじめることだけを目的に起こす加罰的あるいは報復的な訴訟

山本一郎氏、川上量生さんから東京地裁に提起された名誉毀損の訴訟に勝訴。内容を観ると興味深い点がある。一つづつ見ていこう。

先に侮辱的な表現を用いて批判してきたのは川上量生さん

要するに、私は川上量生さんのブロッキング賛成論を否定しているのであって、裁判所もそのとおり認定してくださり、ついでに先に侮辱的な表現を用いて批判してきたのは川上量生さんじゃねーかというおまゆう判決(お前が言うな判決)になっています。

先制攻撃した側が訴訟していることに驚きを禁じ得ないが、それをやらかしているからSLAPP気味の訴訟と言われても仕方が無いだろう。繰り返すが、先制攻撃した側が訴訟している。それは裁判所もお前が言うな判決になろうというものだ。

貴公の首は柱に吊るされるのがお似合いだ

「貴公の首は柱に吊るされるのがお似合いだ」は、みんな大好き『Civilization 4』の宣戦布告を行うときのセリフなんですが、まさかの唐澤貴洋弁護士さんを代理人に据えた川上量生さんが「刑罰として死刑に値する行為をしたとの事実を摘示し、一般の読者をして原告(川上量生さん)が殺人罪、強盗殺人罪などの重罪にあたる犯罪行為をしたと誤信させ、原告の社会的評価を低下」とか主張してきたんですよ。んなあほな。

パパパパウアー(宣戦ラッパ)が鳴り響く宣戦布告の台詞だ。なんなら「貴公の首は神田明神に祀られるのがお似合いだ」とでも言って欲しかったのだろうか。冗談はさて置き「殺人罪、強盗殺人罪などの重罪にあたる犯罪行為をしたと誤信させ」というのは無理矢理にもほどがある。言いがかりもいい所だ。
原告の名誉感情を侵害するものとはいえないし,仮にそうでないとしても、これが社会通念上許される限度を超える侮辱行為であるとは認められない。

裁判所も当然バッサリと却下している。

嫌がらせ

訴訟をふりかえると、これ、嫌がらせだと思うんですよね。これが仮に、相手に何の財力もない匿名アカウントが相手だったら、本件のように1円訴訟だとしても代理人雇わないといけない話になりますし、費用だけでなく、とても手間はかかります。この第二裁判だけでも提訴から一年あまりが経過していますからね。

やり口から考えても、やはりSLAPP訴訟と言われても仕方が無いだろう。川上量生さんはこの裁判で気に入らない相手には嫌がらせのSLAPP訴訟を起こす手合いだと喧伝してしまったと言う事になるだろう。

侮辱的な表現は使わない

損害賠償1円を求めて提訴って、裁判で争う手間を考えると嫌がらせもいいところだな。自分はここまで関わり合いになれないんで気をつけなきゃね

侮辱的な表現は使わないに越したことは無い。そんな表現を使わなくても何とかなるものだ。とはいえ「貴公の首は柱に吊るされるのがお似合いだ」は侮辱行為であるとは認められないことが確認できたので、使っても良いだろう。

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