中国での公開許可をエサに「自主規制」する映画

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ごきげんよう。

「トップガン」騒動で暴かれた中国のハリウッド買収工作

【黒瀬悦成の米国解剖】「トップガン」騒動で暴かれた中国のハリウッド買収工作
33年前に大ヒットした米戦争映画「トップガン」の続編(2020年夏公開予定)の予告編で、主演のトム・クルーズ氏が着ているフライトジャケットの背中のワッペンから、前作にはあった日本と台湾の旗が消えていた問題は、ファンの間にとどまらず、米政界にも波紋を広げている。

この中国のハリウッド買収工作はかなり前から問題視はされていたし、干さる例も出ている。中国のチベット弾圧を公然と批判してきたことで、ハリウッドから干されたリチャード・ギアが代表的だろう。

敵役を中国軍から北朝鮮軍に変更させた

象徴的事例は、旧ソ連の米本土侵攻を描いた1980年代のアクション巨編「若き勇者たち」をリメークした「レッド・ドーン」(2012年公開)だ。この作品はもともと、中国による米国侵攻を題材にしていたが、撮影途中で作品の内容に気付いた中国が制作会社の米MGMに圧力をかけ、撮影済み映像のデジタル処理で敵役を中国軍から北朝鮮軍に変更させた。

これに近いことは邦画でも行われている。映画「空母いぶき」が非常に顕著だ。
映画トップ > 作品 > 空母いぶき > ユーザレビュー > 中国も宮古島も出てこない。
尖閣と多良間と与那国が電光石火で中国に占領され、私が毎夏通っている宮古島が、レーダー基地をミサイルで攻撃され、宮古空港と下地島空港が爆撃され滑走路を破壊され、本土との空路を絶たれるという、絶体絶命の状態で空母いぶきの戦いが始まるからだ。
与那国、宮古は全く出てこない。占領されるのは波留間群島の初島という架空の島となり、さらに言えば仮想敵国も中国から東亜連邦(?)なる全く架空の国に変わっている。

もはや架空戦記になっているという有様だ。あまりにも中国寄りの姿勢であり、中国に対する危機感を取り払っているといわれても仕方が無いだろう。

中国国内での公開許可をエサに「自主規制」させる

中国国内での公開許可をエサに、中国の政治的主張に沿った作品をつくるよう「自主規制」させる意図が込められているのは確実だ。

結局のところは金の問題に集約されるのかもしれない。中国国内での公開許可のために「自主規制」させて、中国の都合の良い内容だけを公開させる。中国から守ることをテーマにした映画のはずが、金のために中国に媚を売って中国の存在を隠すのは本末転倒な話だ。映画公開以前に中国に負けているのは皮肉では済まない大きな問題だろう。

米議会では中国の工作活動に対する懸念が急速に高まりつつある

米議会では「続・トップガン」の件を機に、中国の工作活動に対する懸念が急速に高まりつつある。今回の騒動がハリウッドの「正常化」につながることを祈りたい。

アメリカは議会が懸念するだけマシだろう。日本ではネット上での批判はあれど、議会や議員が懸念を表明することが無い。もう少し危機感をもって懸念する議会や議員が意見を言って欲しい。

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