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白Tシャツの覆面集団、香港の地下鉄駅を襲撃 犯罪組織か
白Tシャツの覆面集団、香港の地下鉄駅を襲撃 犯罪組織か
香港の元朗区で21日午後10時半ごろ(日本時間午後11時半ごろ)、棒を持った複数の男たちが駅を襲い、利用客45人が負傷した。うち1人が重体となっている。
明確なテロリズムだ。香港はテロリズムに見舞われる事態に陥った。しかし疑問としてなぜテロリズムが起こったのか。誰が何の利益を得るのか。
男たちは香港を拠点とする「三合会」と呼ばれる犯罪組織のメンバーではないかとの憶測が流れている。
この憶測は当然だろう。香港でテロリズムを組織的に行えるという条件を満たしているのが「三合会」くらいしかない。
香港の駅襲撃、関与疑われる「三合会」
【解説】 香港の駅襲撃、関与疑われる「三合会」とは? 香港政府とのつながりは
三合会とは
「三合会」は香港にある複数の犯罪組織の総称だ。
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの2017年の記事によると、人口730万人の香港市内には、約10万人の三合会会員が存在するという。
香港警察によると、2018年には三合会関連の事件が1715件発生している。
大きな組織であることは数字からも理解できる。
日本最大規模の指定暴力団、山口組でさえ組員数は約10,300人(構成員約4,700人、準構成員約5,600人)(2017年末時点)
山口組に構成員、準構成員に含まれないメンバーが大勢いるとしても、三合会の規模の大きさは窺い知れる。
香港政府は高い自治性を維持しており、司法制度も立法制度も、中国本土と異なる。暴漢を雇い政策を進めるなど、香港でよくあることではない。
これには賛同する。香港政府は三合会を雇うことなどしないだろう。では雇い主は誰かといえば中国共産党以外にはありえない。利益を得るのは中国共産党だけだからだ。正確に言うなら、自由を知っている香港市民から自由を取り上げなければならないのは中国共産党だけだ。
暴漢に報酬を払って標的を襲わせるやり方は、中国本土でとりわけ深刻な現象になっていると言う。中国の地方政府は、「政策を促進し、地域社会からの正式な了承を引き出すため」に、犯罪者に頼っているのだと。
中国ではよくあることのようだ。それが香港でも行われたと疑うべきだろう。
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