富士通、NECシェア低下、日本HP、デルが躍進

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国内PCメーカーが史上初の首位陥落の衝撃


国内PCメーカーが史上初の首位陥落の衝撃! Intel製CPU供給問題が業界勢力図を変えた
日本のPC市場が誕生して以来、NECや富士通といった、日本に本社を置く国内PCメーカーが守り続けてきたトップシェアの座を、初めて、海外PCメーカーが奪取したからだ。四半期と言えども、外資系PCメーカーが首位となるのは初めてとなる。

今まで外資系PCメーカーが首位になっていなかったことに驚いた。とはいえ、NECや富士通は既に国内メーカーとは言えないのだが。

富士通、NECはLenovoグループの傘下


富士通クライアントコンピューティングやNECパーソナルコンピュータは、Lenovoグループの傘下であり、純粋に国内PCメーカーとは言えない状況にあるのも確かである。だが、日本で生まれたPCブランドであり、日本に本社を置くPCメーカーであることに間違いはない。

Lenovoグループの傘下と本社が日本にあることは別に考えるべきだ。Lenovoへの対応を過去を振り返りながら考えるでもとりあげたが、既に富士通、NECのPCはLenovoとまとめるべきだろう。既に日本メーカーのPCではないのだ。

Lenovoグループの信用


一部ユーザーにおいて、NECブランドや富士通ブランドのPCの調達や導入に、消極的な姿勢を見せはじめているということだ。この背景には、米政府によるHuawei製品の排除や禁輸措置などの影響が少なからずあるとの指摘がある。中国に軸足を置くLenovoグループの傘下にある、NECパーソナルコンピュータおよび富士通クライアントコンピューティングは、それぞれに独立した開発体制を敷いているほか、日本での生産を行なっており、品質管理も徹底されている。

要するにこれはLenovoグループの信用の問題だ。いくら「日本での生産を行なっており、品質管理も徹底されている」といわれても、Lenovoグループという時点で信用は下がってしまっていると言う事だ。Lenovoの過去を振り返れば、信用されないのは当然で、傘下の富士通、NECのPCも信用されないのは当然だろう。

日本HPやデルの躍進は続くのか


果たして、日本HPやデルの躍進は、この四半期だけの事象なのか、それとも年間を通じて、こうした動きが継続されるのか。

これについては何とも言えない。Lenovoグループが信用できないことは変わらないが、日本HPやデルの品質と価格がどの様に変動するかわからないからだ。個人的には大手メーカーのPCを選ぶなら日本HPやデルを選択肢に入れるが、Lenovo、富士通、NECは選択肢から除外するだろう。もっとも、BTO(Build to Order、ビルド・トゥ・オーダー)で直販メーカーを最も有力な選択肢にするとは思う。全体としてどのように推移していくかは企業での採用が大きな比重をしめるだろうことから推測は難しい。ただリスクのあるPCを避けようと思えば、自ずとこの流れは維持されるのではないかと思う。

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