カール・レーフラー今日の神学にとってのニーチェ

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出典:いらすとや ニーチェ

ごきげんよう。

東洋英和女学院 論文ねつ造などで深井院長を懲戒解雇


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「カール・レーフラー」という人物を神学者として紹介し、この人物が書いたとする論文を取り上げています。「カール・レーフラー」という人物は存在せず、この人物が書いたとする論文は院長によるねつ造と判断したということです。著書には別の研究者の論文とほぼ同じ内容の記述が10か所で認められ、盗用があったと判断しました。調査に対して、一部については「想像で書いた」などと話す一方、意図的な不正は認めていないということです。

想像上の人物を作り上げるという点において、論文ではなく、フィクションなら面白かったかもしれないと一瞬思うが、盗用があったと判断されている時点でフィクションでもアウトの案件だろう。「想像で書いた」が推理や推定の意味ではなく、文字通りの意味では論文としての体を成していないと判断されてしまうのも仕方ない。

「カール・レーフラー」の「今日の神学にとってのニーチェ」


深井智朗院長は『ヴァイマールの聖なる政治的精神』の中で、「カール・レーフラー」という人物が1924年に書いたとする論文「今日の神学にとってのニーチェ」を取り上げています。参考文献が明記されていなかったり、誤って表記されていたりする箇所が多数あり、レーフラーの存在を証明する資料や論文そのものを見つけることができなかったということです。このほか、雑誌『図書』に掲載された「エルンスト・トレルチの家計簿」についても、論考の根拠が不明だったということです。「カール・レーフラー」について名前が似ているドイツ人美術史家の名前を挙げて、「同一人物だった」と主張しましたが、委員会の調べでは、この美術史家は実在するものの、神学者としての研究や業績は確認されませんでした。

実在しない人物、書籍を創造しているという点において、「カール・レーフラー」の「今日の神学にとってのニーチェ」は「アブドル・アルハズラット」の「ネクロノミコン」というクトゥルフ神話に通づるものを感じる。

或いは「ある精神病者が書いた」「ドグラ・マグラ」にも通づる。

さらにいえば、架空の人物の架空の論文という比喩として今後フィクションで登場する可能性があることが否めないインパクトがある。
>ノンフィクションとしての論文捏造
論文の捏造方法、論文の検証方法、様々な根拠資料の有無確認と盗用の有無確認。一本ノンフィクション作品が作れそうなほど、興味深い内容になりそうな題材だ。架空の人物を作り上げる点でいえば、「ショーシャンクの空に」で書類上でのみ存在する人物を作り出しているエピソードが印象深い。


論文でやっているという点が題材として面白そうだ。架空の存在であることをいかに見抜いていくかを赤裸々に描くことが出来れば、なかなかの名作になるのではないだろうか。

実在しない人物ネタ


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実在しない人物をネタとして扱うという文化が2chからある。例を挙げていこう。
南沖尋定(なんちゅう えろさだ)越前国の刀工。生没年不詳。
ググレカス(gugurecus)西暦1世紀前半~没年不詳
これらのネタに新たに一人追加されることになったかもしれない。

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