ごきげんよう。
Coinhive裁判無罪「ウイルスには該当しない」
「ウイルスには該当しない」 Coinhive裁判、無罪判決の理由
裁判の争点は(1)Coinhiveが、この不正指令電磁的記録に該当するか、(2)男性がCoinhiveを使用した目的、故意の有無
Coinhiveを「不正な指令を与えるプログラムと判断するには合理的な疑いが残る」とし、「不正指令電磁的記録(ウイルス)には該当しない」と結論
閲覧者に仮想通貨やマイニングの説明がなかったことも加味し、Coinhiveを「人の意図に反する動作をさせるプログラム」と判断
妥当な判決で安心した。これがウィルス扱いとなると、一般のJavaScriptで作成されたサービスにも波及効果が及んでいたかもしれず、ウェブが煩わしいほどの明示と許可を求めるダイアログが出る事態になっていたかもしれない。
Coinhiveとは
なぜコインハイブ「だけ」が標的に 警察の強引な捜査、受験前に検挙された少年が語る法の未整備への不満 (1/3)
コインハイブ事件の年表
Coinhiveとは、Web運営者がCoinhiveのコードをサイトに埋め込むことにより、アクセスした閲覧者に「Monero」という仮想通貨をマイニング(採掘)させて、報酬を受け取るサービス。運営者は採掘で得た利益の7割を受け取ることができる
コインハイブ事件の年表が非常に解かりやすい。違法とする線引きがキチンと出来ていないにもかかわらず、Coinhiveを設置した16人が検挙されていたことは重大だろう。
広告とマイニング(採掘)
現状では広告とマイニング(採掘)はブロックされる方向になっている。閲覧者の利益に寄与するような形にならなければその方向は変わらないだろう。新しい形で広告とマイニング(採掘)が提供されるようになる日は来るのだろうか。
この記事へのコメント