「現金お断りの店」は、その後どうなったのか?

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ごきげんよう。

現金お断りの店

「現金お断りの店」は、その後どうなったのか? ロイヤルHDの実験 (1/5)
現金お断りの店はオープンして1年がたったわけだが、現場ではどんなことが起きているのだろうか。「なぬ? 現金が使えないだと。払えないじゃないか!」といった苦情はないのか。また、現金を扱わないことで、スタッフの業務にどのような変化が出ているのか。

諸外国では既に登場している現金お断りの店だが、日本ではまだまだ実験的に行われているに過ぎない。一年で現金お断りの店がどの様に経営されていたか派には興味がある。

否定的な意見と肯定的な意見

否定的な意見をたくさんいただきました。「現金を使えないとは、どういうことだ」「クレジットカードや電子マネーを持っていないので、店を利用できないじゃないか」といった声がありましたが、10日ほどたつと、肯定的な声が届くようになりました。「日本にもとうとうキャッシュレスの店ができたんだ」「一度、利用してみたい」など

駅の改札が電子マネーで格段に便利になったことを考えれば、店舗においても利便性の高さは肯定的に捉えられても何も不思議はない。現金のやり取りが無くなることは利用者側の利便性も高めることになるので、個人的にも歓迎したいところだ。近くにあれば利用したいと思うだろう。

オープンしてトラブルは?

実際、オープンしてみてどうだったのか。トラブルはゼロ。なぜかというと、お客さんはタブレット端末を使って注文するわけですが、その際に「当店は現金を使用することができません」といった文言が表示されるんですよね。キャッシュレスでも問題がなければエンターキーを押して、注文することができる。というわけで、クレジットカードや電子マネーなどを持っていないお客さんは、注文することができないフローになっています。

至極当然のことではあるが、現金では注文できないようにしておくことでトラブルを未然に防ぐことができているのは素晴らしい。駅の改札にも電子マネー専用改札があるので、あまり違和感なく受け入れられるのではないかと思う。

売り上げの管理・報告業務は「ほぼゼロ」

売り上げの管理・報告業務は「ほぼゼロ」と言っていいでしょう。こうした業務は1日に40分ほどかかるのですが、その仕事から解放されたことで、店長や責任者は「接客にチカラを入れることができるようになった」と言っていました。

店側の視点だと売り上げの管理・報告業務は「ほぼゼロ」となるという点は大きなメリットだろう。店側の負担が減れば客側に還元が期待できる。サービスかもしれないし、価格かもしれない。ここでは接客というサービスへの還元が口にされている。

「ロイヤルホスト」で、現金お断り店

「ロイヤルホスト」で、現金お断り店をつくる予定はありますか?
ないですね(きっぱり)。キャッシュレスにすると、間違いなく売り上げが下がります。2割ほど落ち込むのではないでしょうか。なぜかというと、ロイホの8割は現金で決済されているから。

未だ現金主義が飲食業では主流であることがよく解かる割合だ。今後この割合は変わるだろうが、どのくらいの期間で主流が変わるかはわからない。しかし数年のうちに換わるとは思う。現金でのメリットは無いが、キャッシュレスでのメリットは多いからだ。しかしそれは今ではないと。

期待するキャッシュレス化

利便性とメリットが目に見える形で提供されることが期待するキャッシュレス化だ。その兆しは既にある。楽しみにしておきたい。


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