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衣食足りて民主主義を知る、とならなかった中国
トランプ大統領の「中韓・損切り」を邪魔するな 衣食足りて民主主義を知る、とならなかった中国
米国の数十年に及ぶ大戦略が失敗した事実がある。
ことわざに、「衣食足りて礼節を知る」がある。米国は、共産主義体制下で極貧状態を続けてきた中華人民共和国(PRC)を取り込む大戦略を立てた。米国や日本が発展を助ければ、「衣食足りて自由と民主主義を知る」になると考えた。
中華人民共和国(PRC)は最初から、「衣食足りて覇権を目指す」国だった。雌伏していた20世紀に作られた国際組織やルールを、利用はするが尊重する気はない。
中国は2010年には日本のGDPを超え、世界第二位の経済大国にまで成長している。一方で「衣食足りて自由と民主主義を知る」ことは全くなかった。「衣食足りて覇権を目指す」国だったというのは正に中国を端的に表現した文章だと思う。
名目GDP(国連統計)を観ると中国の経済的な台頭具合がよく解かる。

資料:GLOBAL NOTE 出典:国連
衣食足りて民主主義を知る台湾
台湾・蔡総統、中国への警戒あらわ 「屈服も譲歩もしない」 双十節演説
「中国の一方的な文攻武嚇と外交圧力により、台湾海峡の平和と安定は深刻な挑戦にさらされてきた」
「中華民国台湾の主権を守る」と台湾側の立場を強調した。
また、「台湾の多様性と民主主義は断固守るべき価値だ」と指摘。ネットの偽情報が中国発と指摘されていることを念頭に、「台湾の自由を利用して混乱を作り出すことは、絶対に座視しない」
「民主的な価値を共有している」と日本にも言及。日台間の「友情はますます緊密になっている」と評価した。
一方で台湾は民主主義を知る国だ。中国の圧力下でも自由と民主主義を掲げている。
こんな記事もある。
使命感と向学心に燃えた「台湾少年工」 戦闘機製造に従事 20日に記念式典
昭和18(1943)年、日本統治下にあった台湾から選抜された10代の少年が神奈川県に位置した「高座海軍工廠(こうしょう)」に集められ、今年で75年。終戦までの2年間で8400人以上の「台湾少年工」が戦闘機の製造に携わった。
元少年工やその家族らと日台の交流を長年続けてきた神奈川県の地元関係者らが10月20日、座間市や大和市などで記念式典を開くことになった。80代、90代になった元少年工20人に加えて、家族や対日交流に関心の深い台湾の若者、約70人も海を渡って出席する。
75年経っても対日交流がこのような形で続いていることは知っておくべきだろう。どうして続けられたか、なぜ今も開催できるのか。基本的な価値観が共有されているからだろう。
共産主義と民主主義のどちらの国を是とするか
日本としても選ぶべきだ。共産主義のまま変わる気のない国と民主主義を堅持する国のどちらの国を是とするか。正しい答えは明らかだと思うが、金に目がくらむと簡単に間違える輩が多くて怖いところだ。
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