電子機器にコメ粒大のチップ、中国が情報窃盗に利用

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電子機器にコメ粒大のチップ、中国が情報窃盗に利用

米で使用の電子機器にコメ粒大のチップ、中国が情報窃盗に利用と米報道
中国で製造され米国で使用されているコンピューター機器にコメ粒大のチップが組み込まれ、米テクノロジー部門の機密情報を盗もうとする中国政府の広範な活動の中で利用されていた。
チップはコメ粒ほどの大きさで、米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)と米アップル(Apple)向けに製造された機器に組み込まれていたという。他の企業や政府機関向けの機器にも使われた可能性がある。米当局にはアマゾンが最初に通報したという。

大きなニュースだ。アマゾンとアップルは株式時価総額1兆ドルを突破している巨大企業で影響は非常に大きい。フェイスブックの情報流出は8700万人と言われているが、こちらはFacebookアプリが原因でユーザーが能動的に操作を行うことで発生するものだった。最初からハードウェアに機密情報を盗むためのチップを組み込むというのは全くレベルが違う深刻なものだ。
アップルは「どのサーバーにも、悪意をもって埋め込まれたチップや、ハードウエアの変造、あるいは意図的に仕込まれた脆弱(ぜいじゃく)性は見つかっていない」と表明した。
 アマゾンはAFPに対し「われわれは過去または現在のいかなる時点においても、エレメンタルやアマゾンのシステムで使われているスーパーマイクロ社のマザーボードで、変造されたハードウエアや悪意あるチップに関わる問題を発見していない」と述べた。

幸い被害が確認されていないのは良いことだ。アップルについては公式にニュース自体を否定している。だが他の企業や政府機関向けの機器にも使われた可能性があるというのは看過できないことだろう。

レノボ株、一時23%急落 チップ埋め込み報道で

レノボ株、一時23%急落 チップ埋め込み報道で
中国メディアによると、レノボは米メディアが問題を指摘した部品メーカー製の基板は利用していないとコメント。今後も部品調達の安全性に万全を期すと強調した。

不信を招く前科があることもあり、株価が一時、前日終値比で23%下落、終値は前日終値比15%安となったとのこと。ただ一つ言っておきたいが「中国メディア」も「レノボ」もこれまでの経緯や実績から全く信用してない。安全性に万全が期すのが事実であればよいのだが、実際のところは判らない。以前にも言ったが、自分自身で出来ることをすべきだろう。君子危うきに近寄らず。

追記1

AppleとAmazonが全面否定する中国不正チップ疑惑、米政府が両社を支持
米国土安全保障省(DHS)は10月6日(現地時間)、米Bloombergが4日に報じたAppleやAmazonに中国製不正マイクロチップ搭載サーバが納入されていた疑惑について、これを否定するAppleやAmazonの「声明を疑う余地はない」と、両社を支持する声明文を発表した。

事実はどこにあるのか、もう少し経過をみたいところだ。

追記2

中国ハッキング用チップで新たな証拠、米通信大手のネットワークでも
スーパーマイクロ・コンピューターが供給したハードウエアの中にハッキングを可能にするチップが見つかり、8月に除去されたと、この通信会社から委託を受けたセキュリティー専門家が明らかにした。米国向けに生産されたテクノロジー部品が中国で不正に手を加えられたことを示す新たな証拠となる。
スーパーマイクロ製サーバーで異常な通信が見つかり、サーバーを綿密に調査した結果、ネットワークケーブルをコンピューターに接続するサーバーのイーサネットコネクタに問題のチップが埋め込まれているのを発見した。

イーサネットコネクタと具体的な場所や手口も明らかにされた。米国土安全保障省(DHS)が一度は否定しているが、どうなのか。

別の複数企業が中国の下請け業者を使って製造したハードウエアの中にも、同じように手が加えられているのを見たことがあるとし、スーパーマイクロの製品だけではないと述べた。

これがもし事実だとすると、特定の中国の下請け業者を使っている企業のハードウエアは情報がだだ洩れということになる。確定情報が欲しいところだが、続報を待ちたい。

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