ごきげんよう。
北海道地震で発生した大停電
北海道地震、なぜ全域停電 復旧少なくとも1週間
今回の大規模な停電は「電力の需給バランスが崩れた」ことが原因とされる。需給バランスが崩れると、なぜこうした事態が起こるのか。
電力は常に需要と供給が同量にならなければ「周波数」が安定せず、最悪の場合は大規模な停電が起きる。電力会社は常に需要と供給が一致するように発電能力を調整して運用している。
今回は大規模な火力発電所が停止したことで電力の供給量が大きく減少したことから、連鎖的に発電所を停止させた。火力発電所を稼働させるためにも電力が必要で、北電は今後は水力発電所を動かして火力発電所に電気を送ることで発電を再開させていくとしている。
北海道と本州をつなぐ送電線の容量も60万キロワットと道内の電力需要をカバーできるほど確保されていない。道内の泊原子力発電所(泊村)も運転を停止中で供給力に余裕はない。
北海道地震の大停電は防げたのか
北海道地震、未曽有の大停電は菅直人にも責任がある
泊原子力発電所(泊村)の3基の原子炉の総出力は207万キロワット。苫東厚真火力の出力を補って余りある。しかし、泊原発は3・11後にいったんフル稼働運転をしたものの、2012年5月5日に定期点検に入り、今日に至るまで停止したままだ。
国内すべての原子力発電所をいったん全て停止し、運転再開の前提条件となる安全審査を異様に厳しい規制基準の下でゼロからやり直すというものだった。
なお、泊原発1〜3号機で実際に検知された地震加速度はいずれも10ガル以下であった。つまり、もし今回の地震発生時に泊原発が稼働していれば、全道大停電は防げた公算が大きいのである。
「泊原発が稼働してれば回避できた」とは言えない北海道電力の大規模停電の複雑さ『30人31脚』の喩えが秀逸
泊原発が稼働していたとしても防げたかどうかはわからない
二人漕ぎ、三人漕ぎの直繋ぎ自転車でフルパワーで頑張れってのがどれだけ難しいかってやつですね。気を抜いたやつが一気に事故ってそれが他に伝搬する、って感じ。
ムカデ競争が分かりやすいかも、一人リズム崩すと全滅、無理に引きずれば怪我(故障)
お神輿をみんなで担いでいる最中に、一番の力持ちでわっしょいをリードしていた人が、突然熱中症で倒れたようなもの。他にかかる重さも増えるし、リズムも取れなくなって潰れる。
電力不足だけではなく、周波数の不安定化で停電に至っているので、両方とも対策する必要があると。
北海道地震の大停電を繰り返さないために
これまで稼働していた発電設備に加え、発電量に余裕を持てる発電施設の稼働が必要なのは明確だろう。それが泊原発でなければならない理由はないが、泊原発であれば発電量が十分すぎるほどであることも確かだ。
一か所発電施設が停止することを前提に停電しない仕組みを改めて構築してもらいたい。簡単ではないだろうが、同じことが起こるのは許容できないので、やるしかない。
この記事へのコメント