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日本とEU EPAに署名
ニュース特設 日本とEU EPAに署名
日本とEUがEPAに署名した。
EU本部のあるベルギーで行われる予定が、豪雨災害の影響で日本で行われたのは印象的だった。世界のGDPの3割、貿易額では4割を占める自由貿易圏となる。
アルコール
注目はワイン、日本酒、焼酎といったアルコールだ。
ワインについては日本、EU双方となる。日本のワインがより多くEUで飲まれ、EUのワインがより多く日本で飲まれることになりそうだ。個人的にワインは良く飲むものなので大歓迎だ。これを機に日本、EU双方のワインの知名度、評価、利益が上がり、ワイナリーが潤ってくれれば価格と品質の安定のみならず、新しい試みなどが行える余裕も生まれるかもしれない。より良質で安価のワインが飲めるとなれば言うことなしなのだが、これについてはワインを飲みながら期待するしかないだろう。
日本酒と焼酎については輸出が増えることで酒造メーカーが潤う事になるだろうか。そうなれば国内向けの商品についても何か好影響が望めるかもしれない。浮世絵のような逆輸入現象でこれまで知名度の低かった日本酒や焼酎に注目が集まり、美味い酒を知る機会を得られるといったケースが発生してくれないかと期待している。
「地域ブランド」の保護
千葉にあるのに東京ディズニーランドはありか。少なくとも食品については無しという話だ。
特定の地域で生産するといった条件を満たしていないものは、「神戸ビーフ」などの名前で販売できなくなります。逆に、チーズの「ゴルゴンゾーラ」などEUの71品目についても、一定の条件を満たさなければ、日本国内ではその名前で販売できなくなります。
固有名詞化しつつある「ゴルゴンゾーラ」などをきちんと地域ブランドとして認識できるようにすることには意義があるだろう。既存のブランドを守ることもさることながら、新しいブランドの誕生を促すことができるからだ。これまで知らなかった地域の美味を知る機会を得られる可能性の価値は高い。それが良質で安価であれば既存ブランドに並ぶことも超えることもできるかもしれないからだ。
消費税増税による打消しの不安
不安な点がある。国内事情となってしまうが、消費税増税で関税撤廃の分が打ち消されてしまうことだ。せっかく下がったEU製品が消費税増税で短期的には逆に高くなることも懸念される。初期に高い印象を植え付けられると後々まで尾を引く可能性があり、せっかくの関税撤廃効果が無くなるかもしれない。また消費意識の低下が起これば悪循環に入る懸念もある。関税撤廃で消費意識の向上の好循環に持っていってほしいところだが、どうなることか。
牛肉
牛肉について。
EPAとは別件だが、アルゼンチンやウルグアイの牛肉輸入の解禁が了承されている。
日本とアルゼンチン、相互に牛肉輸入解禁へ
ウルグアイ産牛肉、アルゼンチン・パタゴニア産牛肉の輸入解禁了承—家畜衛生部会
EPAで牛肉の38.5%の関税率を、15年かけて9%まで削減することと合わせ、牛肉は供給が安定し価格が目に見えて下がる可能性がある。外食でも価格を下げたり量を増やしたりといった攻めの姿勢を見せる企業があるかもしれない。価格に関して最も期待している品目だ。牛肉を食べる頻度が上がるかもしれない。アルゼンチンやウルグアイの牛肉輸入が何時から解禁となるかなど、動向に注目したい。
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