ドラマROME[ローマ]第8話 クレオパトラ

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ごきげんよう。

第8話 クレオパトラ


ローマの内乱は事実上終わった。カエサルはポンペイウスの身柄を押さえるためにエジプトへ到着した。

ポンペイウスの死


カエサルがポンペイウスの香油付の生首をみて、「ポンペイウスはローマの執政官だ、恥を知れ」と公憤を前面にだして怒ったのは非常に良い演出だ。カエサルには執政官としてポンペイウス殺害の罪状を糺す仕事が残っていることを明らかとしているからだ。私憤ではそうはならない。
なお、ポンペイウスの死について、カエサルが書き残したのは一行のみ「アレキサンドリアでポンペイウスの死を知った」

最高神祇官カエサル


これまでカエサルは物語の主役ではなく偉い人扱いだったが、今回は間違いなく主役としてその存在をアピールしている。
ポンペイウスを弔うために、カエサルがトーガで頭を覆い最高神祇官として儀式をしながら涙するシーンはこれまでで最大の見せ場になったのではないだろうか。ポンペイウスを悪く言っていたカエサルが涙するのは違和感があるかもしれないが、ドラマの演出にもカエサルの娘でポンペイウスに嫁いだユリアの死去や二者会談を求めて拒否されるシーンがあるので、カエサルはポンペイウスを殺すつもりは無かったとの解釈でいいだろう。

エジプトの内乱への介入


少ない軍でエジプトの内乱に介入する。カエサルはさらに「たかが少年と宦官など操るのは簡単だ」と豪語し、さらにローマの内乱についても北アフリカに逃げたカトーとスキピオがいるとの指摘も「倒せばいい」不遜と言われるとの言葉にも「勝ては そうは言えまい」と簡潔で果断な物言いは魅力的で自信と余裕のある主人公以外の何物でもない。

クレオパトラ


短髪で煙を吸って曖昧な状態で過ごしている様で演出されているのは、退廃的でありながら刺激的でとてもよい。さらに主人公二人と絡めさせたのはよほど思い切ったと思う。しかしこれまでの主人公たちの積み重ねで違和感なく受け入れれれるのは面白い。
有名な敷物に巻き込んで運ばれてきてクレオパトラが現れるシーンも再現されている。

アレクサンドリア戦記


まるで戦そのものは避けられたかのように演出されている。エジプトの王位争いの内戦で意義は薄く、ローマの人々の関心も低かったようなので、ある意味妥当な演出と言えるかもしれない。実際には援軍が来るのを待つ持久戦を展開し終結に5か月ほどを要したアレクサンドリア戦記と呼ぶ程度の戦にはなっている。有名なアレクサンドリア図書館が焼失し、アレクサンドリアのファロス大灯台をめぐる海戦も行われている。派手なシーンが目白押しで、これだけで映画が一つできる内容だが意義は薄いのでカットされるのも仕方ない。

アントニウス


粗暴な道化役を買っているが、この後はどうなるのか。主役級の活躍が控えていることを考えると楽しみではある。

悲劇の子


カエサルとクレオパトラの子、とされているカエサリオン。実子ではないとすることで違う悲劇も描いていくのはドラマの強みかもしれない。オクタヴィウスとも友誼を結んでいる主人公の一人プッロがその結末にどのように絡んでいくのか興味深い。

総評


これまでは主人公二人を通して見たローマ内戦だった。しかし今回はカエサルが主人公のアレクサンドリア戦記だった。主人公二人も魅力的だが、さすがにカエサルには敵わない。今までで一番面白かったと思う。

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