ドラマROME[ローマ]第3話 ローマ入城前夜

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ごきげんよう。

第3話 ローマ入城前夜


孫子の「兵は拙速を尊ぶ」を体現したような戦略をカエサルは良く取っている。途中の町を通過同然に抑えていく様は「兵は拙速を尊ぶ」の代表例と言える。源平よりも時代は前だが、ポンペイウス側がローマから落ちていくのは平家の都落ちのようだ。古今東西、追われるものの行動はさほど変わらないということだろう。なおポンペイウスはルビコン渡河から6日程度で都落ちをしたらしい。一方のカエサルは史実ではローマ入城はせずにポンペイウスを追ってアドリア海沿いにイタリアの長靴のかかとの部分まで行軍している。

ローマの権力状態


ローマの権力のありようをユリウス家の状態で反映させるのは上手いやり方だと感心した。カエサルの愛人と息子のブルートゥス、カエサルの姪と後のアウグストゥスであるオクタヴィウスと重要人物が揃った上、当時のローマの有り様まで絡めて表現するので一石三鳥のやり方だ。

ローマの国庫の金


私物を優先して運び出したために国庫の金を運ぶ荷車が払底した結果、カエサルにはローマの国庫の金を難なく入手できたとされていたが、ドラマでは如何にもありそうで心惹かれる演出がされている。後に重要な場面の伏線ともなっており、ドラマの脚本が優れていることが窺える。

主人公の二人


13軍団の斥候として先駆ける役目を与えられる。この脚本も素晴らしい。事実上、小隊でローマまで行けという命令は如何にも無謀に感じられる。その命令で二人の距離感が変わっていくのも面白い。一端分かれた二人の今後が楽しみになる引きだ。

13軍団の行進


最後の13軍団の行進は心憎い演出だ。思わずそのまま次を観たくなる。音楽の使い方が上手いのは確かだ。


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