小説「虎よ、虎よ!」を読んだ

ごきげんよう。

小説「虎よ、虎よ!」を読んだ。

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アルフレッド・ベスター作のSF小説。面白い。


冒頭にウィリアム・ブレイクの詩「虎」(The Tyger)を謳っている。タイトルの由来ともしている。

テレポーテイションがジョウントと呼ばれ、自動車運転並みの技能となっている未来を舞台として、時空と愛憎を行き来する壮大な物語。

顔に虎に似た異様な模様と共に額に「N♂MAD」と刻まれてしまった主人公の復讐劇。憎しみを原動力として手段をいとわず、目的のために積極的に行動する主人公には迫力があり、ある種の爽快感がある。

主人公の台詞を一つだけ引用したい。
「おれは民衆を信じている。おれは虎になり果てるまでは民衆の一員だった。おれのようにたたきのめされて目覚めさせられれば、誰だって凡人では無くなることが出来る」

おすすめ。

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