公開鍵暗号方式の簡単な仕組みと利用方法
ごきげんよう。
公開鍵暗号方式の簡単な仕組みと利用方法公開鍵を「公開しない」ってどういうこと?公開鍵とは公開鍵と秘密鍵の簡単な仕組み秘密鍵の鍵長と暗号強度公開鍵を公開したくないということは公開鍵暗号方式以外の暗号公開鍵の扱い身近な利用例
公開鍵を「公開しない」ってどういうこと?
公開鍵を「公開しない」ってどういうこと? (3/3)
上司や顧客から「公開鍵を公開したくない」と言われて困るというグチをたまに見かけます。4月23日には外務省が公開鍵を公開してくれないことが話題となりました。
そもそも「公開鍵を公開したくない」という人は「公開鍵」が何なのかわかってない人ではないかと思う。暗号の話になるのでちょっと分けて説明したい。
公開鍵とは
公開鍵とは、公開鍵暗号方式で暗号化に使用する鍵だ。暗号化された平文を復号化するには公開鍵と対になっている秘密鍵を使用する。そのため、公開鍵だけあっても復号化することはできない。ポイントは公開鍵から秘密鍵を得ることが数学的に極めて困難であるため、秘匿性が守られる点だ。ただし超高性能のマシンで長期間に渡って演算すれば不可能ではないかもしれない。鍵の強度によって演算時間が左右されるが、実用性のある強度の鍵なら数百年単位の時間がかかるとされている。
公開鍵と秘密鍵の簡単な仕組み
組み合わせや強度の増強などで違いはあるが、基本的な仕組みは単純だ。
桁数の大きな素数二つが秘密鍵でその素数を掛け合わせた数値が公開鍵だ。桁数の少ない例でみれば理解が早…