実売823枚のアルバムが全米チャート首位
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「実売823枚」のアルバムが全米チャート首位に
音楽業界騒然、「実売823枚」のアルバムが全米チャート首位に
ビルボードは週あたりの「Hoodie SZN」の売上を、CDなどの物理的セールスとストリーミング等の合算値で5万8000ユニットと集計したが、ニールセンのデータによるとこのアルバムの実売数は823枚とされている。
世界最大の音楽マーケットで、首位に立ったアルバムの実売が1000枚に満たないというのは、驚愕的な事態だ。「Hoodie SZN」の実売数は、全米1位のアルバムとして、過去最低記録となった。
以前に「定額配信サービス時代の新しい音楽の測り方」で触れた通り、CDだけではなく、ストリーミング等の合算値で測るやり方でビルボードも数字を出している。その結果としてCD実売823枚のアルバムが全米チャート首位を獲得することとなった。
ストリーミングが主流
ビルボードが発表した5万8000ユニットという数値のうち、5万6000がストリーミングによるものだった。ヒップホップの新人アーティストの作品が、主にストリーミングで聴かれるのは珍しいことではない。
以前よりもさらにストリーミングの比率が上がっている状態となっている。日本でも、この流れは止まらないだろう。CDを付録として売買している日本の一部の商法は音楽事情としては時代遅れとなっているといえる。人気の音楽とCD実売がかけ離れる現象は止まらないだろう。