小説「亡国のイージス」を読んだ

ごきげんよう。 小説「亡国のイージス」を読んだ。 矛盾と疑惑と国家と自身でぐちゃぐちゃなって、七転八倒しながら、イージス化された護衛艦上で沸騰する物語。 映画化もされている。 薄っぺらい人物像のままで人形劇のような展開をする作品も多い中、人物の掘り下げが良くされていて好感が持てる。またそれが物語に密接に関係する形となっているのは見事だ。 遅ればせながらも、憲法改正が現実味を帯びてきたことは、脅威が現実に大きくなったからでもあり、そんな一例をフィクションとして20世紀に取り上げていた作品。別の作品となるが、漫画で毛色は大分異なるが沈黙の艦隊なども似た警告が含まれた作品といえる。 おすすめ。

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