映画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN シャア・セイラ編 I 青い瞳のキャスバル」を観た
ごきげんよう。
映画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN シャア・セイラ編 I 青い瞳のキャスバル」を観た。
ガンダム世界の政治と陰謀と独立戦争の初端となる物語。
冒頭のルウム戦役は、原作漫画機動戦士ガンダム THE ORIGIN14巻、それ以外は機動戦士ガンダム THE ORIGIN9巻を丸々アニメ化した形です。なぜ1巻からにしなかったのか。答えは明白で、有る程度は時系列に物語を進めるためでしょう。9巻は「シャアとセイラ編 前編」で子供時代のシャアとセイラを中心に描かれています。また、これはファーストガンダムには無かったTHE ORIGINのオリジナルストーリーであり、戦争以前の政治と陰謀の話であることも、ファーストガンダムとの差別化の意味もあったと考えます。
まず、冒頭のルウム戦役ですが、これもTHE ORIGINで始めて映像化されたものです。シャアの強さを前面に押し出し、ジオンがモビルスーツ戦という戦争におけるパラダイムシフトを遂げており、連邦が完全に乗り遅れていることを如実に示すものとなっています。ジオンの戦果は圧巻であり、戦争における初端としては犠牲を伴いつつも非常に大きなものであることを映像化したのは、ファーストガンダムと異なり、個人の視点ではなく、国家の視点で描いているという違いが現れたといえるでしょう。もちろん、この戦闘にはシャアは登場しても、アムロは登場しません。
ルウム戦役はハイライト的な短さで、本編はジオン公国を名乗る前の…